グリーン「情報だと、このあたりで新しい武器を開発中のはずです・・・。」
ブルー「いったいどんな武器を開発してるのさ・・・。」
グリーン「それを聞き出そうとしたところ、敵の増援がきて撤退せざるをえませんでした・・・。」
レッド「あっ、あのあたりが怪しいのだ!」
レッドが指さす方向には、二匹の蛇が円になった装飾が施された、真っ赤なとっても大きな扉があります。
ピンク「確かに怪しいわね♪中をクマXセンサーでのぞいてみましょう♪・・・あら、だめみたい♪」
グリーン「セキュリティが高いという事は、逆に怪しいですね。」
ブルー「とっても頑丈そうなのさ、どうやって開けるのさ・・・。」
4人が話している間に、イエローがいつのまにか赤い扉の前へ。
イエロー「みんなー、この扉簡単に開くちん!とっても軽いちん!しかも中には誰もいないちん!」
レッド「イエローいつの間に!勝手な行動しちゃだめなのだ!」
レッドの制止もなんのその、イエローはスタスタと中に入っていく。
レッド「こら!イエロー!」
ピンク「イエローちゃんらしいわね♪まぁ、ちょっと援護に備えつつ、見守りましょう♪」
レッド「むむむむ・・・、わかったのだ。」
イエローは、赤い扉をひょいっと開けて中に入ると、室内はかなり薄暗く足元がやっと見える程度。培養液と思われるグリーンの液体がはいった円柱状のケースが、きれいに等間隔に置かれている。中にはこの世のものとも思えない恐ろしいビジュアルの生物らしきものが・・・。所々に乱雑に置かれた実験台の上には、注射器やノコギリなどの器具が散乱しており、所々に大きな爪跡や乾ききってない血痕が・・・。
イエロー「んーちょっと薄気味悪いちん・・・、なんか重要そうなものはないのかちん・・・。」
少し進むと、右手の奥に、スポットライトを浴びた、直径3m前後の大きな丸いリングの下部に支柱がある、虫眼鏡形の機械が鎮座していた。
イエロー「これはなんの機械ちん?んー、んー、この形どこかで見た気がするちん。んー、あっ!わかったちん!大っきなシャボン玉ができる機械ちん!これ絶対そうちん!シャボン玉見たいちん!」
辺りを見回し、少し離れた場所に、赤いスイッチを発見すると、イエローは躊躇することなくスイッチ押す。通電した機械が静かに動きだす。
機械「ヴゥン、ウォン、ウォン、ウォン、ウォン。」
イエロー「わー、どのぐらい大きなシャボン玉ができるのか、超たのしみちん!」
段々と、大きな丸いリングの中央部分に歪みが生じはじめ、室内の工具や書類などが振動しはじめ、外の4人が異変を察知する。
グリーン「何か音と振動が・・・。」
レッド「また、イエローが何かしてるちん!」
ピンク「ちょっと急いで確認しにいきましょう♪」
ブルー「oh!やれやれなのさ・・・。」
機械の音はさらに加速し、リングの中央部分の歪みが広がっていく、工具や書類などはその歪みから生じる吸引力に吸い寄せられていく。
機械「ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ・・・。」
レッド「こら、イエロー!何してるちん!」
イエロー「あ、みんな!これからすごい所がみれるちん!大っきなシャボン玉がでてくるちん!」
グリーン「シャボン玉・・・。」
ブルー「とにかく、イエローそこを離れてこっちに来るのさ。」
イエロー「うん、今そっちいくちん!」
ついにリングの歪みはリング全体に広がり、どこかに掴まっていないと立っていられないほどの、信じられない強力な引力がクマレンジャーにおそいかかる。
イエロー「うわー、なんか引っ張られるちん!」
ブルー「とにかく、早くするのさ!」
全力疾走でイエローは4人の所に向かうが、引力のせいでなかなか進まない。
ピンク「イエローちゃん頑張って♪ほらもう少し♪」
イエロー「うん・・・がん・・・ば・・・る・・・・・・・、うわー!」
もう一歩で、ピンクの手に届く寸前で、機械の引力が最大限に達しイエローはリングの中に吸い込まれてしまう。
怪人「おやおや、珍しいお客様でスネ・・・。」
レッド「誰なのだ!」
怪人「まさか私をお忘れじゃないでスネ?」
ブルー「その声は、スネーク博士なのさ!」
怪人「ご名答!大正解でスネ!」
悪の軍団ブラックホーネットが使用する数々の武器を製造する、悪の科学者スネーク博士、ひょろりと姿をあらわすと、ぺろりと舌をのばしながら、赤いスイッチを押し機械を停止させる。
怪人「私の大事な『異次元転移装置ブラックゲート』を勝手に起動させたのはどこの誰ですスネ!」
グリーン「異次元転移装置・・・!?」
レッド「それはなんなのだ!」
怪人「頭の悪いクマとおしゃべりする時間は無いスネ!私の大切な兵器を勝手に使った代償は払ってもらうスネ・・・。」
スネーク博士は、ひょろりと姿をけすと、無数の戦闘員達がクマレンジャー達を囲む。
レッド「ちょ、待つのだ!」
ブルー「とりあえず、いったん脱出した方がよさそうなのさ!」
ピンク「そうね♪まずは基地に戻って作戦を立てましょう♪」
グリーン「異次元転移装置・・・。」
to be continued・・・
晴天の草原、おだやかな春風で花がゆれ、鳥がさえずり、あたたかな太陽の日差しが、仰向けで気絶したイエローを優しくつつみこむ。イエローの着用している、クマウォッチには途切れ途切れに時々通信がはいっている。
通信「イ・・・・エ・・・・♪イエ・・・・ロー・・・・ちゃん♪」
まったく起きる様子のないイエローに忍び寄る人影が・・・。
イエロー310「この黄色いクマ、なにあるか?新しい怪人あるか?」
レッド310「んー、とってもいい顔で寝ているね、カワイイ♪」
ブルー310「レッド!いつも言ってるけど、不用意に近づくのは危険じゅないかな、それが歪みの原因かもしれないよ。」
グリーン310「わははぁ、ブルーは心配しすぎなんだなぁ。」
ピンク310「とりあえず、怪人用の捕獲ケースにいれて基地まで輸送しましょ。」
5人組は、最近多発している『物体・人の消失事件』についてパトロール中に、大きな次元の歪みの発生をレーダーでキャッチし現場に駆けつけたが、到着した時にはすでに歪みはなく、野原で気絶しているイエローを発見する。
レッド310「そうだね、でも、とっても気持ちよさそうだから、もうちょっとそっとしておいて、起きたら運ぼうか、その間は僕たちも休憩しよう。」
と言うと、レッド(310)もイエローの隣に寝そべる。
ブルー310「起きたらすぐに戦闘になるかもしれないよ?」
レッド310「大丈夫、とてもそんなことするようには見えないし、もし何かあったら僕が戦うよ。」
ピンク310「まったく、じゃ、とりあえず休憩ね、私は車に戻ってるわ。」
イエローを発見した5人組の正体は!?どことなく、クマレンジャーに似ているような・・・いないような・・・。
to be continued・・・
各エピソード紹介
熊谷戦隊クマレンジャーFiVE/クマァース310
【メンバー紹介】
役割:キャプテン
性格:ただただ素直
趣味:散歩
必殺技:クマガヤ桜フラッシュ、ファイナル花火ドーン。
性格:冷静沈着、ツンデレ。
趣味:古カフェで読書
必殺技:戦略、交渉、ほめ殺し。
性格:秘密主義。
趣味:食レポ
必殺技:鉄拳、ハイキック。
性格:恋愛体質、泣き虫、虫も殺せない。
趣味:美味しい店の予約
必殺技:ポエム
性格:癒しそのもの、怒ると怖い。
趣味:日向ぼっこ
必殺技:おしくらまんじゅう、尻相撲。
熊谷戦隊クマレンジャーFiVE/クマァース1212
【メンバー紹介】
役割:キャプテン
性格:とっても前向き、曲がった事が大嫌い。
趣味:スポーツ観戦
必殺技:熊キック
性格:ちょっとワガママ。
趣味:古カフェめぐり
必殺技:ラブリートルネード
性格:おっちょこちょい。
趣味:ごはん
必殺技:くるくる回転アタック
性格:とってもレディファースト。
趣味:アート鑑賞
必殺技:コールドレイン
性格:Love&peace。
趣味:散歩とインスタ
必殺技:グリーンデイ