8月はオランダへ4年間の留学に行くということで、熊谷から離れる前の、この時期に取材させてもらいました!
なぜ農業なのか。
ライター望月
「今日はよろしくお願いします。農業に興味をお持ちということですが、その農業に興味を持ったきっかけはありますか?」
森田さん
「最初は、埼玉県立総合教育センターのアグリハイスクールだと思います。高校1年生の時に参加して、田植えや稲刈り、野菜栽培などを経験しました。また、そこでもらったナスの苗を植えて、育てて、収穫して、また種を取ってというサイクルがとても楽しく感じました。その他だと、祖父母が畑仕事をしていたので、農業が身近にあったということもあると思います。」
ライター望月
「なるほど。確かに熊谷周辺だと農業はかなり身近ですよね。妻沼や深谷でネギが作られていたり、小麦の生産も有名ですね。今は実際に何かを育てているのですか?」
森田さん
「家の前にある昔田んぼだった場所を耕して、自分専用の畑として色々な野菜を育てています。また春からサカタ園芸さんとのうカフェさんでアルバイトをさせてもらっているので、そこでも農に触れる時間があります。」
ライター望月
「自分がやりたいことをアルバイトで経験できるのはいいですね。アルバイトの内容については、考えて応募したのですか?」
森田さん
「いや、最初はそうでもなくて、適当に某コーヒーショップとかにしようとしていました笑。でも面接を受けた後に、のうカフェさんのアルバイトの募集を見つけてすぐに応募しました。のうカフェに面接に行った日と前のアルバイトの結果が出る日が被っていたので、前に受けた方が落ちないかと少し祈っていたりしていました笑。偶然ですね。」
ライター望月
「そうだったんですね。それはなんとなく意外です。」
高校生活・大学留学について。
ライター望月
「今、18才で同い年ということですが、大学はまだ通われていないんですよね?」
森田さん
「はい。8月からオランダのヴァンホールラレンシュタイン大学に4年間留学に行ってきます!」
ライター望月
「なんでオランダの大学なのかな〜と思ったのですが…。」
森田さん
「まず最初に農業を学びたいと思っていました。環境学や社会福祉関連だとオランダが有名だったので、オランダの大学の中で、そして英語で授業が受けられる所にしようと条件を絞っていきました。」
ライター望月
「ちなみに留学は以前にされていたのですか?」
森田さん
「小6の夏から中3の夏まで父の仕事の都合でアメリカにいました。その時は現地校で学びつつ,日本の通信教材でも勉強をしていました。」
ライター望月
「ということは、英語はペラペラなんですね!英語ができない自分からしたら羨ましい限りです笑。となると、高校は日本の高校ですよね?高校生活で刺激になったこととか思い返してみて何かありますか?」
森田さん
「はい、高校は日本です。高校では3年間クラスが同じでした。先生は、どの大学に行ってもいいという雰囲気だったので、環境は良かったと思います。そういえば、そのクラスにカエルが好きな友達がいて、その子の影響でカエルが好きになったことはありますね笑。とても可愛いと思います!」
森田さん
「あとは、部活で「英語部」に入っていました。自分の所属していた高校の英語部は、数字とか証拠を根拠にディベートをするアカデミックディベートが活動のメインだったので、貧困などの社会問題について調べることが多かったです。」
ライター望月
「なるほど。社会問題について自分たちで考えて、しかも他の人に説明する機会があるというのは羨ましいです。」
将来について。
ライター望月
「少し話を戻します。農業を学ぶということですが、農業関連でこれは実際にやってみたいということはありますか?」
森田さん
「先ほどの「英語部」で貧困を扱った影響もあって、子ども食堂には興味があります。あとは、地域ブランドを作って、農家さんだけでその週に採れた野菜を宅配したり、マルシェをやることとかに興味がありますね。」
ライター望月
「すごいですね!「熊谷の農業だとこれだ!」というものをあまり聞かないので、それができたら面白いと思います。そんな中で、将来はどのように働きたいとか考えていますか?」
森田さん
「今はやりたいことをやっている生活なので、そのまま好きなことを仕事にする感じだと思います。」
ライター望月
「ワークライフバランスのようなワークとライフを分けるというよりは、ワークアズライフというワークとワイフが同じというイメージですかね。確かに、そのほうがいい気もします。新しい働き方ですね。」
森田さん
「そうですね。」
ライター望月
「では最後になりますが、オランダ留学と将来に向けて、抱負をお願いします!」
森田さん
「はい。安楽死やLGBTなどに寛容で面白いオランダにおいて、最先端の農業×環境、農業×福祉、農業×ITなどを学びつつ、私だからこそ感じられるものを持って帰ってきたいと思っています!そして、勉強だけでなく楽しむことも忘れず、この道を選んでよかったと思えるようにしたいです。」
ライター望月
「本日は本当にありがとうございました!オランダでも頑張ってください!熊谷で待ってます。」
森田さん
「こちらこそありがとうございました!」
撮影/望月友貴