最近ご結婚されて幸せ感MAX、そしてダンスや絵を描かれたり自分の好きなことをして生きています。
「障害」というと、隠したり、見ないふりをしたり、どう接していいのか分からなかったりしますが、彩乃さんは3,000人以上の方がチャンネル登録しているyoutubeのAyano Channelや、その他の各種SNS駆使して、障害について積極的に発信しています。
僕も、暗い話しや、お涙ちょうだいはとても苦手なので、明るくお話しできそうな彩乃さんに楽しくインタビューさせて頂きました。
ASD(自閉症、スペクトラム障害)について
ライター柿沼
「KUMAGAYALiFEの柿沼です、本日は宜しくお願いします!まずは、ご結婚おめでとうございます!」
脇田彩乃さん
「よろしくお願いします、ありがとうございます!」
ライター柿沼
「今回は、youtube等で発達障害の啓発活動をしているのを拝見させて頂き、ご自身の障害をオープンにして発信されていて行動力とメンタルがすごいなぁ!と、感じてお声がけさせていただいたのですが、そういった活動をはじめたのはなぜなのですか?」
脇田彩乃さん
「一番は、発達障害について正しい理解を広めたくてはじめました。」
ライター柿沼
「なるほど、彩乃さんのインタビューが掲載されている発達障がい専門誌「きらり。 vol.5」も拝見させて頂きましたが、発達障害は小さい頃ではなく、最近分かったのですか?」
脇田彩乃さん
「診断されたのはは去年です。11年前にアスペルガー症候群の特集番組がTVでたまたまやっていて、いくつか自分と当てはまるところがあって、自分もアスペルガーなのかとネットや本などで調べたりしたのですが、当てはまるものも当てはまらないものもあって、やっぱり素人じゃ分からないな・・・。という事で病院に行きたいなと思い、親に「アスペルガーかもしれない。」と、親に打ち明けたら、障害なんか無いといわれてしまって、その時は自己主張とかが苦手だったので、否定されてしまったから病院に行きたいという思いを伝えられず、未成年という事もあり1人で行く事もできませんでした。」
ライター柿沼
「まぁ、確かに、僕も、もしかしたら同じような反応をしてしまうかも知れないですね、話しを聞かないというよりは、信じたくない・受け入れたくないというか・・・、デリケート感もありますし・・・、ちょっとリアクション難しいですね。」
脇田彩乃さん
「その時は病院に行くのは断念したんですけど、10年の時を経て、友達から「アスペじゃない?」と言われて。その時はもう、アスペの事は忘れていたので「そんなことないんじゃない?」って、軽く流したんですが、私が軽い感じで話しているのかなと思っていたら、友達が結構真剣な感じで、どんどん言葉がキツクなるというか「病院行った方がいいよ。」と、半年ぐらい言われ続けて、そんなになのかなと思い、今までの人生を振り返っても、人間関係だったり仕事がうまくいかなかったり、10年前から悩みが変わってなかったので、このまま病院に行かず生活してても、ずっと変わらない人生で、人生変えてみたかったら行動変えてみないとなと思い病院に行く事にしました。」
ライター柿沼
「それ言った友達もちょっと勇気いりますよね、なかなか友達に病院行けって言えませんよね。ちなみに、お友達は、彩乃さんのどうゆう行動から、そう言われたんですかね?」
脇田彩乃さん
「とにかく言動や態度がおかしかったみたいです(笑)みんなが「常識でしょ、普通でしょ。」っていうようことが気づけないみたいなんですよね。気遣いとか、建前とか・・・。」
ライター柿沼
「空気を読む的な?」
脇田彩乃さん
「そーです、そーです。最初は天然だって思われたりするんですけど、そのうち相手は分かってるのに、なんでそうゆう行動するの?みたいな事が多くて、わざとやってると思われる事が多いんですよね。」
ライター柿沼
「飲み会のはじめは「とりあえず生!」的なことですかね?でも、それって今の若者でも多いですよね、あえて同調しないというか、それかルールを知らないというか・・・。その辺の線引きってどうなんですかね。」
脇田彩乃さん
「んー、どうなんですかね・・・。私でいえば、言葉の裏を読めないというか、料理とかだと「適量」と言われると、まったく分からないですね。仕事でいえば、とりあえず「適当」にやってみたいなのも分からないですね。あとは、予定外の事とかに弱くて、フリーズしてしまったりしますね。マルチタスクが苦手というのも特徴としてはありますね。」
ライター柿沼
「んー、なんか色々話を聞いていると、僕もアスペの可能性が高い気がしてきました!TVか何かでみたのですが、国連広報センターの発表では、世界で約6億5000万人、総人口の約10%の人が何らかの障害を持っていると言われていますよね。」
脇田彩乃さん
「アスペでも重度と軽度、グレーゾーンなど人それぞれ程度は違うので、仕事が滞ってしまうような人もいれば、逆に成功している社長さんや営業さんなどで、そういった傾向がある方もいますね。2次障害で、鬱とかパニック障害や統合失調症をもっている方もいますね。発達障害って、能力のデコボコがすごく大きいんですよ、そのデコボコが生きづらさにつながるというか・・・。」
ライター柿沼
「なるほど、数学得意だけど、国語全然ダメ的な・・・。そう考えると、今回もそうですが、周りの環境ってすごく大事ですよね、自分を知るタイミングっていうか。なにがなんだか理由は分からないけど、コミュニケーションとれなくて空気読めなくて、仕事や交友関係がうまくいっていなくて、それがアスペの可能性も・・・あるって事ですよね。ちょっと違うかも知れないですし不謹慎かもですけど、ガンなども早く分かった方がいいというか、ステージによって施策も変わりますし。なんか、ずっと胃が痛いけどなんでかなー、ってずっと思って何年も放置しないほうがいいというか・・・。」
脇田彩乃さん
「診断されて落ち込んでしまう方もいると思いますが。私は診断される前と後では、やっぱり違いますね。私が発達障害自体を重く捕らえてなくて、いい意味で開き直れたというか。私は根がポジティブなので、TVで自分がアスペかもと思った時も、病院で診断された時も「あー私アスペなんだ・・・どうしよう。」みたいな、悲観的な感覚も無かったですね。」
ライター柿沼
「僕も、基本ポジティブなので、今アスペと診断されても、どうやったら逆に長所のばせるか考えるかもしれません、ただ宝箱は開ける前が楽しいと思っているタイプなので、開けませんけど(笑)なんせ、怖いくらい能力デコボコですし、同じ所にじっとしてられないですし(笑)」
これからのハッピーライフについて
ライター柿沼
「診断されて、1年ちょとですが、これからの人生プランはありますか?」
脇田彩乃さん
「今は、気持ち的にも吹っ切れて、自分の好きなダンスだったりとか、夢を追いかけたいなと思っています。」
ライター柿沼
「いいですねー、ご結婚もされて幸せそうですね!」
脇田彩乃さん
「今までは生きてきて、自分のことを理解してくれないくて否定される事が多く、周りから責められる事が多くて、自分が悪いんだなって思うことが沢山あったのですが、旦那と一緒に住みはじめてまだ半年ですが、自分の意見もちゃんと聞いてくれて、理解していてくれるなって感じています。」
ライター柿沼
「いい旦那さんですね。これからも、情報の発信は継続されていくのですか?」
脇田彩乃さん
「SNSでの発信もそうですが、不定期でオフ会を開催していたり、最近は雑誌の取材やトークイベントのオファーをいただくようになったので、今後もこうしていろんな媒体に取り上げていただいたり、発達障害の認知度や理解を広めていきたいので、お仕事やオファーも随時募集しています。」
ライター柿沼
「いいですね、正直、僕も「障害/障がい」って言葉にビビッていた感はあるので、変な表現ですが障害が普通になるといいなって思います。今だと、特に日本だと腫れ物に触る感が否めないと思うので、もっとフランクになっていけばなという意味で。(同情して遠ざけるんじゃなくて、普通に接する。)」
脇田彩乃さん
「私も、少しでも人に勇気や元気を与えられる存在になりたので、頑張ります。」
ライター柿沼
「期待しています!本日は貴重なお時間ありがとうございました!」
撮影/柿沼博基
アスペルガーを愉快に生きる
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- https://www.instagram.com/asd_ayano/