本場京都で修行を積んだ店主が毎日心を込めて作っています。
ちょっとした手土産やおやつにぴったりな和菓子が大人気!
ぜひ四季折々の和菓子を見て感じ、味わってみてはいかがでしょうか?
和菓子の魅力
ライターリナ
ライターアオイ
「本日はよろしくお願いします!」
神田さん
「よろしくお願いします。」
ライターアオイ
「かんだ和彩さんのインスタグラムに載っている『今月の和菓子』のイラストを見て、とてもかわいいなと思いました!」
神田さん
「ありがとうございます!」
ライターアオイ
「和菓子のアイデアはどこから浮かんでくるのですか?」
神田さん
「和菓⼦の名前は季語をつけたものが多いので、歳時記という俳句の季語の説明を読みながら、こういうお菓⼦を作ろうかな・・・というのを昔はやっていました。今は、この季節であればこういうものだよね、と自分の中に蓄積されたものを、⼀般の方にもわかりやすいように表現するようにしています。」
ライターリナ
「和菓子を作るときに気をつけていることやこだわりはありますか?」
神田さん
「めちゃくちゃありますよ(笑)普段から意識しているのは、初めて和菓⼦を⾷べる⼈や和菓⼦が嫌いだと思っている⼈に美味しいと思ってもらえるお菓子を作ることです。」
ライターリナ
「素敵ですね。」
神田さん
「これも普段から考えていることですが、“良いお菓⼦を作るためには⾃分に⾃信がないとダメだし、良いお菓⼦を作り続けるには不安じゃないとダメ”だと思っています。⾃分に⾃信がないとお菓⼦も⾃信を持って出せないんですけど、同時に、毎⽇の仕事の中で『このお菓⼦は昨⽇と⽐べてどうかな』『同じものができているのかな』とすごく不安にも思っています。」
ライターリナ
「とてもストイックですね。」
神田さん
「特に、お客さまが『この前⾷べてすごく美味しくて』『去年⾷べたお菓⼦すごく美味しかった』と⾔ってきてくれたとき、ドキッとするんですよね。今⽇ここにあるお菓⼦は去年のものと同じものなのか、去年より不味かったらどうしようって思います。なので、このお菓⼦は⾃分の思う塩梅でできているのかと毎日不安になりながら作っています。不安だからこそ常に同じ仕事ができるという感覚ですね。」
ライターリナ
「クオリティを保つのは難しいのですね。」
ライターアオイ
「和菓子の良いとことは何ですか?」
神田さん
「季節感があるところですね。特に上生菓子は、形を見て、名前を聞いて、風景を想像するお菓子です。例えば、桜の形のお菓子に『春の便り』とつけたら、咲き始めの桜がイメージできます。『春爛漫』とつけたら満開の桜がイメージできます。このように、同じ形のお菓子でも、名前が違ったら違うお菓子になるんです。また、想像する景色も、一人ひとり経験する過去や知識によって違うお菓子になってくるんです。そこが面白いところですね。お客さんが、『和菓子って素敵ですよね』と言うのは、そんな部分なのかなと思います。」
ライターアオイ
「四季のある日本らしくて素敵ですね。」
神田さん
「あとは、和菓⼦は、結構素材そのままですね。洋菓⼦はいろいろなものを混ぜて作り上げているけど、和菓⼦はどちらかというとストレートでシンプルです。そういうところも良いところだと思っています。」
これまでとこれから
ライターリナ
「和菓子屋さんということで、やっぱり好きなお菓子は和菓子ですか?」
神田さん
「いやいや、めっちゃケーキが好きです(笑)もちろん⾃分の和菓⼦は⾷べているけど、ケーキ屋さんはたくさん回っています。ほかのお店の和菓⼦を⾷べると、⾃分の味がぶれてしまうのであまり⾷べないですね(笑)」
ライターアオイ
「和菓子を勉強しようと思ったきっかけは何ですか?」
神田さん
「テレビで、皇室御用達の和菓子職人さんが和菓子の素材を使って牡丹や松などの飾るためだけの工芸菓子というお菓子を作っているところを見て、興味を持ったことがきっかけです。高校を出て、お菓子の学校に行き和菓子の道に進みました。」
ライターリナ
「お店をオープンされて、苦労したことは何ですか?」
神田さん
「お客さまが来てくれないことが一番つらいですね。毎日たくさんのお客さまが来てくれたらいいんですけど、来てくれない時はすごく不安になります。自分のお菓子に自信はあるけど、自分はお客さまが求めていないことをやっているのかな、と・・・。お客さまが来てくれて、美味しいと⾔ってくれたときにようやく、自分のやってきたことは間違いじゃなかったんだ!って思えるんです。」
ライターアオイ
「そのつらかった時はどのように乗り越えましたか?」
神田さん
「目標ですね。修行を始めた頃は、今は⾃分が⽇本⼀になるための試練なんだと思えたので頑張れました。⽬標があるとモチベーションも上がります。お店をオープンする前、修⾏して13年⽬の頃は特に毎⽇怒られていて、⽬標を⾒失っていました。最初は店を出すという⽬標があったのに、その⽬標がなくなっていました。でも、店を出すんだと切り替えて、そこから自分の仕事が良くなっていくのを感じました。その時期に『1⽇1個、⾃分の⽬標を決めて、その⽬標が達成できたら、他の事すべて怒られても大丈夫と考える』とアドバイスをもらいました。⼩さくても⽬標を持ち、達成していくことで⾟いことを乗り越えられました。」
ライターリナ
「今後の目標などあったら教えてください。」
神田さん
「先のことで⾔うと、職⼈を育てたいです。全国の和菓⼦屋が美味しいお菓⼦を作れば、和菓⼦業界がもっと盛り上がると思っています。なので、できれば若手に和菓子を作ることの楽しさ、商売の楽しさを伝える仕事をしたいと考えています。まずは、このお店を熊⾕で1番、さらに、関東でも1番…という勢いのあるお店にしたいです。そのためにはどうしたら良いのかを試⾏錯誤中です。」
和菓子一筋!!
ライターリナ
「素晴らしい目標ですね、お忙しい中でプライベートと仕事はどのように分けていますか?」
神田さん
「分けていないです(笑)本当に和菓⼦のことばかり考えています。今はモチベーションがすごく⾼くて、絶対成功しかしないというモチベーションに変わってきています。だから、毎⽇ワクワクしています。全然しんどくないし、楽しいです。⼼の底からお店を持って良かったと思っています!なので、プライベートはないです。強いて言うなら、晩ご飯は両親と⼀緒に⾷べるようにしています。仕事がうまくいくには、一番身近な人との関係がうまくいくことが⼤切だと思っているので、そこは大切にしています。」
ライターアオイ
「それはすごいですね。最後にかんだ和彩さんのおすすめの商品を教えてください!」
神田さん
「⼀押しは『絹練りわらび餅』と『⽔ようかん』です。特に⽔ようかんは、すごく柔らかいのが特徴で、他のお店では作れないレベルだと思います。でも、⼀番売れるのは、炙り団⼦です!お⼿頃なので、初めて来たお客さまによく買っていただきます。だからこそ、炙り団子は⼀番気を遣って作っていますね。うちの店を印象付ける大切なお菓子です。」
ライターリナ
ライターアオイ
「私たちもこの前お団子を食べたのですが、すごく美味しかったです!」
神田さん
「ありがとうございます!!『美味しかった』と言ってもらえることが何より嬉しいです!」
ライターリナ
ライターアオイ
「本日は、貴重なお話をして頂きありがとうございました。」
神田さん
「こちらこそありがとうございました。」
撮影/柿沼博基
関連情報
和菓子処-かんだ和彩
- 住所
- 〒360-0046 埼玉県熊谷市鎌倉町2−番地
- 営業時間
- 9時30分~18時00分
定休日:水曜日
- お問い合わせ
- 048-514-9214
- ホームページ
- http://kandawasai.com/