そんな素敵なカルチャーを創り出す鈴木さんは人とのつながりを大切にしている、前向きで素敵な方でした。
ハンバーガーショップを開いた経緯、学生時代のこと、ポジティブの秘訣、そして重大発表!など、鈴木さんのLiFEにせまります。
ハンバーガーショップを開くまで
ライタールカ
「本日は貴重なお時間をありがとうございます。よろしくお願いします!」
鈴木さん
「よろしくお願いします!」
ライタールカ
「まずは個人的にInstagramをフォローしていて知ったのですが、お誕生日おめでとうございます!」
鈴木さん
「ありがとうございます!(笑)」
ライタールカ
「20代ラストにやりたいことがある、と書かれていて気になったのですが教えていただけますか?」
鈴木さん
「はい!アメリカを旅したいと思っていて。元々ハンバーガー屋を始めたきっかけが料理が好きとかではなくて、ただアメリカにかぶれていたというだけなので、アメリカを見て感じてお店に反映できたらなと思っていて。」
ライタールカ
「いいですね。アメリカに影響を受けてハンバーガー屋さんを開こうということですが、具体的なきっかけなどあったんですか?」
鈴木さん
「元々父親の影響で車とかバイクが好きで。子供の頃からアメリカの車とかハーレーを一緒に見に行っていたので。それで18、19くらいの時にバイトして買ったハーレーで色んな所に行ったんですよ。大学も全然行かずに(笑) 経営学部だったんですけど実際お店をやっている人に話を聞いたほうが面白いなと思って、気になるお店に行ったり、オーナーさんとお話ししたり、同じ趣味の人を探して一緒に走ったり、そういう時に行く所がハンバーガー屋さんだったんです。『アメリカのバイクに乗ってアメリカンなものを食べる』っていう、その行為が好きだったんですよ。どこのお店のどういう味のハンバーガーっていうより、カルチャーとしてハンバーガーが好きでそれがきっかけです。」
ライタールカ
「カルチャーとしてなんですね!それでは学生時代は大学の外に目を向けてらしたんですね。」
鈴木さん
「まぁいい言い方をすればそうですね(笑) 今でもサポートしてくれる人がいっぱいいて、それはその時にできた仲間だったりで。このお店に関わっているものもそういう人たちの影響が強くて、本当に大学生のその期間がなければ今こうなってないかなって思いますね。」
ライタールカ
「大学内だけでは得られないこともたくさんありますよね。わたしみたいな大学3年生のこの時期、就活はどうされていたんですか?」
鈴木さん
「就活はしてないですね。基本的なスタンスは楽しく生きてたい。大学3年生の終わりくらいに一緒に遊んでた奴らが嫌々髪を切って黒くしてスーツを着て就活、っていうのを見ていたんですけど、僕はやりたいことをやろうと思っていて。そこで今までの自分を考えた時に1番好きだったのがハンバーガーを食べに行くことだったので。バイクも車も好きなんですけど、それを仕事にすると僕は嫌になっちゃいそうだなって思ったんですよ。ハンバーガーは料理としてより食べに行く行為として好きになっているので、変な先入観というか、自分の中での料理人としてのプライドみたいなのがなかったので逆に面白いんじゃないかって。それで大学4年生の始まりの時に会社に入りました。」
ライタールカ
「アルバイトですか?」
鈴木さん
「アルバイトですね。その時も全然学校に行かず、友達に飯奢って僕の代わりに授業出てもらって(笑) 大学4年生の始めから正社員と同じ感じで働き始めたので、その時からハンバーガー屋としての生活が始まったっていう感じですね。」
ライタールカ
「アルバイトとして働いていた会社に就職したんですか?」
鈴木さん
「そうですね。初めは相手にしてもらえなくて。やる気があるのに断られるのは嫌だ、面接してくれって強引に。1年間見極め期間ということでアルバイトとして働かしてくれて、それで僕の働きを認めてくれるんだったら正社員として面接してくれ、っていう風に言ってスタートした感じですね。」
悪いことも楽しむ
ライタールカ
「我が道を行っていますね。周りを気にする人が多いと思うんですけど、そのなかでも自分の道を進んで素敵なお店も開かれていて率直にすごいなって思います。なぜ突っ走しれるんですか?」
鈴木さん
「1番は親の影響だと思っています。名前が『颯』っていうんですけど、『立』に『風』で、由来が『どんな風にも立ち向かう』。それが気に入っていてその後押しが強いというか。何をやってもいいから自分で責任取りなさい、みたいな感じで伸び伸び生きてきたんで、人がどうこうっていうよりかは1人でも突っ走るタイプ。それは親に本当に感謝しています。座右の銘じゃないですけど、僕の中の1つの指針としてそれがあるので。行動してなかったら今はないと思うし、いいことも悪いこともありますけどそれも全部楽しもうかなって(笑) 毎日楽しいと思ってるんでそれでいいかなって(笑) 」
ライタールカ
「それが1番ですよね!(笑) あと個人的に雑貨や家具が可愛いくて素敵だなと思ったのですが、どこで買われてるんですか?」
鈴木さん
「(コップを指差して)これは僕の友達がカナダから送ってきてくれたもので、椅子とかは全部学生時代に通ってた古着屋さんのオーナーさんから。10年以上の付き合いなんですけどそういう人たちが協力して集めてくれて、お店を始める時にやっとだなって。基本的にはそういうものばかりですね。仲間とかお世話になってる人たちが集めてくれたものだからすごく大切ですね。お店の内装も、なんていうんだろう、飾ってはないというか、僕が本当に好きだったのものとか付き合いのある人が僕のためにしてくれたものとか、今までの経験をお店に反映してるから中途半端なんですよ。椅子は全部アメリカのやつなんですけど、昭和のものが好きでテーブルは全部日本の材料、丸い茶舞台はおばあちゃんちにあったものです。改装も仲間が手伝ってくれて自分たちでやりました。脱線しちゃうんですけど、そのカナダの友達が来年熊谷で古着屋をやる予定で。それで、洋服と食事、音楽と食事みたいにミックスしてお互いのジャンルに興味をもつきっかけになるようなイベントとかできたらって思ってます。」
ライタールカ
「今後どういう風にしていきたいかなど展望を教えていただけますか?あとはInstagramでまた拝見させていただいたんですけど『これから大きな事が起こりますので、皆様お楽しみに』と書かれていたので、できる範囲で教えていただければと。」
鈴木さん
「それはお店がなくなるって事ですね。(※物件のオーナーさんが変わる都合でお店を移転することになる) 他の人はまぁ経験することがないと思うんですけど、だから面白いなって(笑) それを20代で経験できるっていう(笑) これからお店がどうなるかわかんない、明日出ていけってなるかもしれない。そうなったらそうなったで面白いなって。突然無職になるわけだから日記でもブログでも書いてようかなって。後はせっかくだからパワーアップして移転しようと思っているので、実現できるかわからないけど、ハンバーガーだけじゃなくて他にも何かできたらいいなって。その材料としてアメリカに行きたいんですよ。お店を見たり空気を感じてそれをフィードバックして他のハンバーガー屋さんがやってないようなハンバーガー屋にしていきたいです。」
ライタールカ
「悲観的に考えてしまいそうなところですがポジティブですね。」
鈴木さん
「メンタルが強くて。前の会社の時に同じ21歳が周りにいなくて若くて26歳。あとは基本30歳くらいの中で囲まれて生活してて後輩も30代40代とかだったり。そんななか銀座店の店長を24歳で任せてくれたり社長が色んなチャレンジをさせてくれて。それで今は何も怖くないです。お客さん来ないくらいじゃなんとも(笑) 基本はポジティブに前向きにシンプルに。やるかやらないか。今この状況もどうなるかわからないけど、それをみなさんが楽しんでくれたら。僕も気になるし、みんなでどうなるか見ましょうよっていう(笑) それを今はまだ発表できないんであんな感じで投稿しておいて、お店なくなります、移転先は決まってません、どうなるんですかね、まぁ毎日更新します、くらいでいいかなって。なるようにしかならないから。」
ライタールカ
「考えすぎないんですね。」
鈴木さん
「時間がもったいないなって。欲しいものがあったら手に入れるしかないし、明日やろうと思ってて今日死んだら嫌なんでやりたい事はやる。まぁどうにかなるかなって(笑) 移転先が見つからなかったらその時考える。見つかるっていう思いで見つける。」
ライタールカ
「たしかに悩んでる時間がもったいないですよね。」
鈴木さん
「僕がいいかわからないけど、そういう人もいるんだなって思ってもらえれば。周りにもいないし今は少ない。僕はそういう人たちに会いに行って刺激をもらって10代の時に自分のお店をやろうって思ったので。転職したいなって考える人がいたらやっちゃえばいいじゃんって。こういう考えの人もいるんだなって、前向きになってくれる人がいればいいなと思ってお店をやってます。」
ライタールカ
「損得で考えてしまうのではないかなと思うんですが。」
鈴木さん
「自分には得と考えるしかない。僕もお店がなくなる。少なからずこの状態にするまでお金がかかってる。そのお金が無駄になるって考え方もあるけど、たとえば駅前に移転してもしかしたら大ブレイク、売り上げ2倍になるかもしれない、それを夢見ていて(笑) この先にいいことしかないと思っています。自分の選択がうまくいくと思ってうまくいくために努力して。ミスったことはめちゃくちゃあるけどあんまりそこにはフォーカスしないで、やっちゃったことは仕方ない、次はやらないように。損か得かではなくて得しかないって考えます。それでお客さんが入らなければ入るようにすればいいので。僕が1番大事にしているのは『自分が常に上がっていくような気持ちでいること』。疲れてたりとかあるし、体のメンテナンスはもちろん大事だけど、心が前向きな姿勢でいることを1番大切にしています。へこんだりするけど、そこらへんはうまく自分でちゃんと、たとえばバイクに乗ればスッキリするとか。失敗を忘れることはないけど、そしたらこうしよう、くらいで記憶の片隅にとどめておくくらいですね。」
ライタールカ
「前向きな姿勢が素敵ですね。さらにパワーアップしたハンバーガーショップスズキさんが楽しみです!ありがとうございました。」
撮影/ルカ
関連情報
ハンバーガーショップスズキ
- 住所
- 〒360-0037 埼玉県熊谷市筑波 1-88
- 営業時間
- ランチ
11:30〜14:30ラストオーダー - ディナー
17:30〜20:30ラストオーダー - 定休日:水曜日
- お問い合わせ
- 048-526-8330
- インスタグラム
- @hamburger_shop_suzuki