怪人「スッスッスッ~♪ゼノちゃんの強さがよーくわかったスネ!」
グリーン「機体損傷率35%!エンジン系統など修理しないと飛び立てません!」
ブルー「さっきのビーム砲はすごい威力だったのさ。」
イエロー310「直撃しなくて助かったあるね~。」
レッド「こうなったら、あれを使うしかないのだ!」
レッドは勢いよく立ち上がり、宇宙服を装着するとハッチを開けて船外へ。
怪人「スッスッスッ~♪おやおや、どうしたのかしら、もう降参でスネ~♪」
レッド「クマレンジャーは絶対にあきらめないのだ!」
さっと赤い球体を取り出すと、勢いよく放り投げる。
レッド「いでよ!クマレンアルファー!」
怪人「クッ、クマレンアルファー!?」
赤い球体がピカッと大量の光りを放つと、中からクマレンアルファーが飛び出し、一瞬で真っ赤で巨大な戦闘機が姿を現す。
怪人「そのカッコいい戦闘機はいったいなにスネ!」
レッド「ピンクちゃんが開発してくれた秘密兵器なのだ!」
ブルー「こんなのいつのまに開発したのさ。」
イエロー「わー!とってもかっこいいちん!僕もほしいちん!」
ピンク財閥が秘密裏に研究開発した、ハイパー戦闘機クマレンアルファーの操縦席に、レッドがさっと乗り込む。ハイパースピードで超巨大宇宙戦艦XENO(ゼノ)の周りを旋回しながら、ミサイルやレーザービームを発射する。
レッド「これでもくらえなのだ!」
戦闘員「スネーク博士、このままですとハニーシールドがもちません。」
怪人「く~、なかなやるスネ!」
超巨大宇宙戦艦XENO(ゼノ)を包み込むようにはられた、半透明で黄金色に輝くハニーシールドが悲鳴をあげ、今にも消えてなくなりそうだ。
グリーン「こちらのクマロケットからも、まだ動かせる武器を使って援護射撃を行いましょう!再度、各自戦闘配置についてください。」
イエロー310「お任せあるね~。」
ブルー「やってやるのさ。」
メンバー達はそれぞれ持ち場に戻り、ありったけの攻撃をゼノめがけて発射、ハニーシールドは消失し、攻撃が戦艦に直撃し大爆発が発生する。
怪人「やっやられるスネー!!!!」
イエロー「わーい!倒したちん!」
グリーン「まってください、モニターに敵戦艦の影が…。」
大爆発がおさまると、傷一つない超巨大宇宙戦艦XENO(ゼノ)が姿を現す。
怪人「なーんてね、スッスッスッ~♪ゼノちゃんの実験も兼ねて、まだ10%も力をだしていないスネ♪」
ブルー「ビクともしてないのさ…。」
ピンク「そっそんな…。」
怪人「さぁ、お遊びはここまでスネ、次は20%でお相手してあげるスネ♪」
戦闘員「ハニーシールド再起動、20%まで出力をあげます!」
機関室のアクリル水槽で浮遊する、丸い小さな球体の光が輝きを増す。するとハニーシールドが厚みを増して張り巡らされる。
怪人「スッスッスッ~♪20%の出力でビーム砲をうったら、塵一つも残らないかもしれないスネ♪」
戦闘員「ビーム砲、発射準備完了しました!」
怪人「さ、発射しておやりなさいスネ♪」
戦闘員が発射スイッチを押すと、威力が数倍上がったビーム砲が、クマロケットめがけて発射される。
グリーン「みなさん衝撃に備えてください!」
イエロー「わー!助けてちーん!」
その瞬間、クマレンアルファーが、超巨大宇宙戦艦XENO(ゼノ)とクマロケットの間にはいり、レッドが操縦席中央のレバーを引いて叫ぶ!
レッド「クマレンアルファー、トランスフォームなのだ!!!」
クマレンアルファーは一瞬で人型ロボに変形し、大きなシールドを展開する。
レッド「持ちこたえてくれなのだーーーーー!」
超巨大宇宙戦艦XENO(ゼノ)から放たれたビーム砲は、クマレンアルファーのシールドにあたり分散して消失していく。どうにかギリギリのところで防ぐことができたが、機体の損傷も激しく、手は溶解してしまっており、フラフラと小惑星へ落下する。
ブルー「レッドがやってくれたのさ…。」
グリーン「しかし、もう次はありません…。」
怪人「お~よく頑張ったスネ♪お次は30%はいかがでスネ?いや大サービスで50%でプレゼントするスネ♪」
戦闘員「出力50%まで上昇させます!ビーム砲装填まで約30秒!」
レッド「クマレンアルファー動いてくれなのだ!」
操縦席を激しくたたくが、クマレンアルファーは微動だにせず沈黙。
イエロー310「何か他に策はないあるか~。」
グリーン「すいません…。」
戦闘員「ビーム砲チャージ完了、いつでも発射可能です!」
怪人「ご・苦・労・さ・ま・ス・ネ♪どかんと一発いっちゃいまスネ♪」
戦闘員「発射しま…。」
クマレンジャーめがけて、極太ビーム砲の発射スイッチが押されようとしたその瞬間、その軌道上に小さな人影が現れる。
戦闘員「スネーク博士!突如何者かが現れました!」
怪人「ん?誰スネ?よく見えないスネ!もー、誰でもいいスネ!ご愁傷様、一緒に真っ黒こげにしてあげなさいスネ♪」
戦闘員「発射します!」
発射スイッチが押され、極太ビームが小さな人影に到達した瞬間、ビーム砲がかきけされてしまう。
怪人「ど、どういう事スネ!?」
ピンク「あれはだれなの…?」
グリーン「こちらのカメラでも確認できません、周囲に異常な重力波が発生しており、空間がゆがんでいるようです。」
イエロー「きっと僕たちを助けにきてくれたちん!」
ブルー「なんだかやばそうな気配がするのさ…。」
小さな人影は、ゆらゆらと浮遊している。
怪人「と~っても邪魔で目障りねぇ~、70%で発射してあげなさいスネ!」
戦闘員「準備完了、発射します!」
超極太ビーム砲が発射され、小さな人影に到達した瞬間、再びビーム砲がかきけされてしまう。
怪人「そ…そんな…小さな惑星なら、簡単に粉々にできるほどの威力スネよ?もうこうなったら、フルパワーで発射スネ!」
戦闘員「フッフルパワー!?かしこまりました、出力最大、発射します!」
大きな惑星でも粉々する威力のビーム砲が発射される、しかし、再びビーム砲は消失してしまう。
怪人「そ…そんな…ありえないスネ…。」
レッド「とてつもなく強いのだ…。」
グリーン「まるで次元が違う…。」
すると、小さな人影が、右手を上げ振り下ろす。
怪人「なっなんのおふざけスネ?」
戦闘員「特に異常ありま…ひぇ…ん。」
超巨大宇宙戦艦XENO(ゼノ)は、真っ二つに切断され、徐々に左右が離れていく。
怪人「おっお前、顔がズレてるスネ!」
戦闘員「助けてくださいスネーク様、ひでぶっ!!」
戦闘員は真っ二つに裂け、人工重力機能がいちじるしく低下した艦内で、丸まった血液がシャボン玉のようにふわふわと浮遊して飛び散っている。機関室のアクリル水槽も切断され、エネルギーが暴走して、艦内のいたる所で爆発がおき、燃えながらゆっくりと小惑星に墜落していく。
グリーン「敵戦艦、落下していきます。」
ブルー「えげつないことするのさ…。」
小さな人影は、燃えさかる超巨大宇宙戦艦XENO(ゼノ)の残骸の中へ、ゆっくり降下していく。機関室のアクリル水槽の残がい付近に到達すると、転がっていた丸い小さな球体を拾い上げる。
怪人「それに触るんじゃない!それはワタシの大切な宝物スネ!」
小さな人影「…。」
小さな人影がスネーク博士を指さすと、みるみる全身が石化してしまう。
怪人「かっ体が…どうな…っ…て…る…ス…」
小さな人影「…。」
そこへ、クマレッドが駆けつけ、小さな人影の背後からおそるおそる声をかける。
レッド「あのー、こっこんにちは、さっきは助けてくれてありがとうなのだ、君はいったい誰なのだ?」
小さな人影「…。」
小さな人影は、ゆっくりと振り返る。
レッド「えっ、君は…!?」
to be continued・・・
燃えさかる超巨大宇宙戦艦XENO(ゼノ)の残骸の中に、クマレッドを追って、他のメンバーも宇宙服を装着して到着する。
イエロー「わーとっても熱いちん!しかもうまくバランスが取れないちん!」
イエロー310「もうこんなの無理ある~。」
機関室のアクリル水槽の残がい付近に到達すると、レッドが横たわっている…。
ピンク「あ、あれレッドじゃない?何かあったのかしら?」
ブルー「様子がおかしいのさ…。」
レッドの宇宙服は真っ赤な鮮血に染まっており、宇宙服を貫通してできた胸部の傷はかなり深く、息をしていない…。
グリーン「しっ、心臓が動いていません!」
イエロー「またまた~、そんな冗談いってる場合じゃないちん!」
ブルー「イエローやめるのさ…。」
ピンク「そんな…レッドちゃん…、なんで…なんでこんな事に…。」
グリーン「ひとまず、クマロケットまで運んで、蘇生を試みましょう、急いでください。」
イエロー「ボクが運ぶちん!」
イエローはレッドの体を優しく抱きかかえると、クマロケットに向かって懸命に走り出した。
to be continued・・・
各エピソード紹介
熊谷戦隊クマレンジャーFiVE
【メンバー紹介】
役割:キャプテン
性格:とっても前向き、曲がった事が大嫌い。
趣味:スポーツ観戦
必殺技:熊キック
性格:ちょっとワガママ。
趣味:古カフェめぐり
必殺技:ラブリートルネード
性格:おっちょこちょい。
趣味:ごはん
必殺技:くるくる回転アタック
性格:秘密主義。
趣味:食レポ
必殺技:鉄拳、ハイキック。
性格:とってもレディファースト。
趣味:アート鑑賞
必殺技:コールドレイン
性格:Love&peace。
趣味:散歩とインスタ
必殺技:グリーンデイ