イツカまた東京に戻る日はくるのだろうか。
もっと前向きに、自分に自信を持てたら、東京に挑戦できるのだろうか。
毎年のようにさまざまな大学や専門学校から卒業生が輩出されて、優秀な人が、いいところのパイにありつく。
私みたいな中途半端な人間にあたえられるスペースは東京にあるのだろうか。
熊谷に戻ってきて数カ月。
就職活動にも身が入らず、ダラダラと過ごしている。
実家は居心地がいいような、悪いような、肩身が狭いような気もする、出戻り感、どこか両親も私によそよそしい感じがする。
ここにも私の場所はないのだろうか。
どこに私のパイは落っこちているのですか?
パイ、パイ、パイ・・・なんだかお腹がすいてきた。
今日の晩御飯はなんですか。
さっきお昼ご飯食べたばかりなのに…布団の上で寝転ぶ私。
ここはあの成増のアパートみたいに日当たりも悪くなく快適だ。
窓から外をみると葉をおとした桜の木がとっても寒そうに赤城おろしにふかれて揺れている。
このぬくぬくの布団から抜け出すには、白馬にのった王子様が必要なのではないかしら。
イツカくる王子様のためにお風呂でも入ろうかな。
著者紹介
- 名前
- ミライ
- 性別
- まだ女
- 年齢
- 秘密のあっこちゃん
- 出身
- あつあつ熊谷
- コメント
- 突然のエッセイの依頼、驚きました。もちろん初めてですが、楽しくやってみようと思います。がんばります。