2人の息子は未だに可愛いが、やはり母より友達や彼女に目が行きがちだ。
でも、そんな少し寂しい気持ちと、成長した嬉しさの中、ウチに夫が自分のお小遣いでインコをかってきた。
青いセキセイインコだった。
初めて見た時はまだ生まれて1ヶ月、羽もなく、鳥に興味ない私は「気持ちが悪い」という印象を受けたが、まさか、その後から、私はインコを自分の子供の様に可愛いくなっていくのだった。
1ヶ月の生まれたインコは、人間の赤ちゃん同様、離乳食しか食べらなれない。
よくインコが食べてる豆を温かいお湯でふかし、柔らかくして人肌温度であげるのだが、赤ちゃんだから、少しだけしか食べないので、1日何回かあげる必要があり、家によくいる私の当番となった。
餌をあげると「ピーピー」と言い一生懸命食べてる!生きる意欲がある、インコに、私は、励まされた。
実は、私は、体を壊し家で療養中の身だったから、生きる気力がなく、こんな自分に価値さえないと思っていたから。
でも、毎日、餌をやると、雛の一生懸命生きようと食べる姿に、自分も頑張ろうと思えた。
しかも、毎日餌をあげてるからか?私の顔を見ると声が大きい。
この、小さな命に、必要とされてることが嬉しい。
いつの間にか、インコと私の関係は「お母さんと、ビーちゃん」となった。
ビーちゃんは、ビービーと泣くのと、昔息子が泣き虫で、あだ名がビーちゃんからとった。
ある日ビーちゃんは、カゴの中で、羽を動かす様になり、カゴの中で飛んだのだ。
試しにカゴから出すと、真っ先に私の方へ飛んでくる。
本当に可愛い我が子。
私の寂しい気持ちは、ビーちゃんに埋め尽くされた。それから、毎日朝起きるとビーちゃんのカゴに行くと、オリの中から無理に脱走しようとしてる可愛い我が子。私の顔を見ると「ビービー」泣くのだ。カゴから出すと肩に乗り「ビービー」と話しかけてくる。あまりにも私の周りにいるので、よく肩や頭には、ビーちゃんのうんこがついてることがあり、それを見つけては、また愛しくなるくらい本当に可愛い・・・。
ビーちゃんが、虹の橋を(お別れ)渡った時は、急だった。目の前で我が子が亡くなる姿が、今でも、忘れられない。小さな命だったが、何年経っても忘れらない。
その後からインコにハマり、今は、コザクラインコを飼った。しかも二匹。
一匹は、ビーちゃんと同じ赤ちゃんから。
二匹目は、大人になるまで、籠で育った大人になったコザクラインコをペット屋さんで、かった。
一匹は、おもちといって、赤ちゃんから育てたので、我が子の様にべったり。コザクラインコという種類は「ラブバード」というほど、人間に愛をくれて、時には嫉妬をするくらいヤキモチやきだ。
なので、おもちは、朝から晩まで、私にベッタリ。
たまに、首元からはいり首元だけ顔を出してる。
家族の間では「ガンダム」と呼ばれてる。
ガンダムを見てる人はわかるが、人間が、ガンダムの様にモビルスーツの様になり、鳥がコックピットにいるみたいだから。
二匹目の鳥は、アリス。
メスで、大人になるまで、ペットショップで籠の中で育ったので、人間が怖い。触ろうとするなら「軍手をして触って」とペットショップで言われた。
そんなアリスは、来た頃は誰とも目を合わせない。数日間餌を食べなかった。さすがに心配で心配で、医者に連れてこうとしたが、おもちの食べてるひまわりの種を見てる事を発見し、試しに餌に一個いれたら、誰も見てないとこで、食べた。
それを見て毎日何個か入れてて、ある日食べる瞬間をみたら、世界一美味しそうな顔をしていた。
涙が出そうだった。おもちになれる為、籠を隣同士にして数日間やっと目を合わせるので、カゴから出したら、自由になったと目をキラキラ輝せて、ひまわりの種をたくさん入れた皿にダイブしたのだ。好きなくらいひまわりの種を食べさせたら、目がキラキラ。その瞬間、私の心に火がついた。
アリスを幸せにしたいと。
ウチに来てから私がいる時は、部屋で自由に飛ばせたりした。おもちと、じゃれたり、まるで幼稚園児みたいだった。水浴びもおもちから、教わり最近出来る様になった。
そんな可愛い我が子アリスをこの前、熊谷市にある鳥の病院前で、籠が壊れ間違って飛ばせてしまった。
急いで探したが見つからず、その後さまざまなお店に張り紙を依頼したが断られてしまった。
泣くほど悲しかった。
多分貼るとたくさんの他の方が頼みに来るからだろうかと思うが、数日間でいいから、貼るくらいして欲しかった。
毎日チラシを作り近くの家に、ビラ配りをするが「インコちゃんは、拾ったら自分家で飼っていいんじゃないの?」と、飼い主の気持ちを踏みにじる人の意見も聞いた。
インコを保護して、飼ったら泥棒と一緒です。
あと、飼い主の気持ちを考えて欲しい。
必ず警察に届けてください。
それに、チラシに「私はこの子がいないと生きていけない」と書いたら、笑われたりした。
これが人間の子なら親身になってくれたのだろうか?ペットくらいな気持ちなんだろう?
アリスは、軍手するほど危険だったが、ウチに来て半年で、私の肩に乗るほど、大事にしてた我が子。小さな命だけど、私にとったら、大きい存在です。アリスを幸せにしたかった私の夢を叶えて下さい。お願いします。
熊谷市の方、水色のコザクラインコ見かけたら警察まで、よろしくお願い申し上げます。
著者紹介
- 名前
- 青心(ロコ)
- コメント
- 20歳で第一子を産み、産んだ時に、同じ年のママ友もできず、ノイローゼになりかけ、近所の人には「ギャルママ」と言われ続けるが、独自の子育て、自由に伸び伸び、息子を信じる子育てにて有名大学まで2人の息子を育てました。今は落ち着き、第2のインコ子育て中。