すっかり春ですね。
なんだか学生時代に戻りたくなる。
あのころは友達とカフェに行ったり、サークルの飲み会で男子とワイワイしたり、バーベキューしたり、旅行に行ったり、なんだか楽しかったな。
だけど、今、学生でなくてよかったなと思う、不謹慎だけど。
今の子はきっと強くなるにちがいない、私の100倍強くなるにちがいない、がんばれ後輩たち。
先輩社会人はグデグデしております。
もう辞めてしまいました二社目の会社を、なさけない先輩でごめん。
就職活動真っただ中です。
実家帰ろうかな。
なんだかうまく行く気がまったくしない。
実家帰ろうかな。
うん。
実家帰ります。
母親にLINEしよう。
熊谷に戻ろう。
うん。
そうしよう。
きっと私が悪いんだ、適応能力のない私が。
最初の会社にも、その次の会社にも、そして東京にも、私は適応できなかった。
海辺の駐車場で寝転んで、空をみて大泣きしたとき感じた、自分の小ささを、今も感じる。
東京を行きかう沢山の車、スマホ片手に足早に歩く人々、イヤホンをつけてゆられる地下鉄、なにもかも適応できなかった。
既読になった。
わかったと短い返信。
この暗くて狭くて独りぼっちの部屋で、青白くぼんやり光るヒカリに、なんだか救われた気がした。
著者紹介
- 名前
- ミライ
- 性別
- まだ女
- 年齢
- 秘密のあっこちゃん
- 出身
- あつあつ熊谷
- コメント
- 突然のエッセイの依頼、驚きました。もちろん初めてですが、楽しくやってみようと思います。がんばります。